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福島原発事故・マーシャル諸島核実験
福島原発事故・マーシャル諸島核実験
対談 島田興生×豊崎博光
核がマーシャルで侵したもの |
2019年2月24日、東京夢の島マリーナ会議室、第48回ビキニふくしまプロジェクト |
WEB&YouTube配信2019年5月30日、制作:映像ドキュメント.com |
40年以上にわたり核の問題を取材してきた二人のフォト・ジャーナリスト、世界の被ばく地を取材してきた豊崎博光さんとマーシャル諸島を基点に取材している島田興生さん。気鋭の二人のフォト・ジャーナリストが、マーシャル諸島での体験や島の人々とのつながりをとおして思索してきたことを語った。
(吉川繁)
65分43秒 (WMV596MB)
主催:ビキニふくしまプロジェクト(http://bikinifukushima.jimdo.com/)
65分43秒 (WMV596MB)
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●制作者から
3月1日はビキニデーとして核の問題や被害を考える企画が行われている。第五福竜丸展示館は福竜丸の被曝とともに戦後の核兵器開発をテーマにしているが、一つの核実験での被害がいかに広い地域的に及び、生命や環境への影響とともに、社会自体にも深い影響を長い期間おこし続いているかを考える企画が行われている。
原発は市街地から離れた場所に設置されてきたが、核実験場などはさらに人が行きにくい地域にある。核実験が行われたマーシャルで何がおきていたかを知らせてくれたのは、現場を歩いてきたすぐれたジャーナリストの仕事によるものだった。そのようなジャーナリストのなかに40年以上ビキニ、マーシャルで広範な取材をしてきた島田興生さんと、核を広い視野と地域で取材してきた豊崎博光さんがいる。
「マーシャル」「核」のキーワードは同じでも、それぞれのスタイルで発信されてきた二人のお話しを同時に聞く機会はこれまで少なかったと思う。
対談を企画した「ビキニふくしまプロジェクト」は島田さんの「福島第一原発事故を風化させるな、ビキニ水爆実験を忘れるな」という気持ちを受けて2012年に発足している。第五福竜丸事件でも1年後には「原子力の平和利用」という政治意図により「風化」がもくろまれているが、福島の事故も「除染」や「帰還」などで「終結」を図ろうとする動きに声をあげたいと活動している。これまでマーシャルの被曝の経験をスライドトークや、絵本の作成などを通じて日本国内とともに、マーシャルでも伝えてきている。
豊崎さんは核実験、ウラン採掘、核物質製造、原子量発電などの広いテーマを、マーシャル、アメリカ、旧ソ連、オーストラリアなど広い地域で取材し、また、被害が押し付けられてきたのが先住民や一般の生活者であったことを示してきた。
対談は2月であったが、まとめに手間取り時間がかかってしまった。話された内容が多いこともあったが、お二人の真摯な取り組みに、どこまで短くするかを躊躇していた。また、お二人の話を主軸にするため短くしてしまったが、司会をされた安田さんの第五福竜丸展示館では対談にあるマグロの被曝の広がりなども見ることができる。展示館は昨年からの改修工事を終えて4月から再開し、新しい映像展示資料も増えている。
(吉川繁)
●話し手紹介
豊崎博光
とよさき・ひろみつ。1948年神奈川県生まれ。長年にわたり核の現場を取材してきたフォトジャーナリスト。1978年、米国の核実験被害を受けたマーシャル諸島の人々を取材したことをきっかけに、核実験、ウラン採掘、原発事故、核廃棄物問題など、世界各地のヒバクシャを取材。核問題を撮影する世界の写真家グループ「アトミック・フォトグラファーズ・ギルド」会員。
著書:
『マーシャル諸島 核の世紀』上下巻(日本図書センター、2005年5月25日)超大作!!
『アトミック・エイジ』(築地書館、1995年)
『グッドバイ・ロンゲラップ』(築地書館、1986年)
『核よ騒るなかれ』(講談社、1982年)ほか
⇒Amazon.co.jpの豊崎博光 著書リスト
◎当サイトでの豊崎博光さん
世界のヒバクシャ〜日米の被ばく補償(豊崎博光)(http://www.eizoudocument.com/0652toyosaki.html)29分
島田興生
しまだ・こうせい。1939年11月、旧樺太県(現サハリン)真岡市生まれ。フリーのカメラマンとして1974年にビキニとロンゲラップ環礁を訪問して以来、マーシャル諸島を取材。1985年5月から1994年8月までマーシャル諸島マジュロに暮らす。1996年には「ブンブンプロジェクト」を立ち上げ、島を離れたロンゲラップ島民にディーゼル漁船をおくるなど支援活動。2012年から「ビキニふくしまプロジェクト」。
⇒島田興生さんの略歴・著書(ビキニふくしまプロジェクト)
著書:
『ふるさとにかえりたい リミヨおばあちゃんとヒバク』羽生田有紀、 島田興生(子どもの未来社、2014年)⇒ビキニふくしまプロジェクトの販売ページ
『ふるさとはポイズンの島 ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと』渡辺幸重、 島田興生(旬報社、2012年)
『還らざる楽園─ビキニ被曝40年 核に蝕まれて』島田興生(小学館、1994年)
写真記録集『ビキニ─マーシャル人被爆者の証言』(JPU出版、1977年)ほか
⇒Amazon.co.jpの島田興生 著書リスト
●当サイト内の関連映像・関連資料
◎マーシャル諸島の核実験
復刻版・第五福竜丸のむこう側〜マーシャル諸島の被爆者
(http://www.eizoudocument.com/0659MarshallSlide.html)35分
国際シンポジウム「ビキニ事件」61年
・世界のヒバクシャ〜日米の被ばく補償(豊崎博光)
(http://www.eizoudocument.com/0652toyosaki.html)29分
・ウラン鉱山−劣化ウラン−フクシマ(森瀧春子)
(http://www.eizoudocument.com/0653moritaki.html)28分
・マーシャル諸島アイルック環礁の核実験被害(竹峰誠一郎、Tempo Alfred、Rosania A. Bennett)
(http://www.eizoudocument.com/0654ailuk.html)128分
映画『ハーフライフ』フィルム貸出
(http://www.eizoudocument.com/0647FILM002.html)
映画パンフレット『ハーフライフ』 (PDFファイル)
(http://www.eizoudocument.com/06genpatsu/FILM002book.pdf)
映画『パシフィック』フィルム貸出
(http://www.eizoudocument.com/0646FILM001.html)
◎太平洋から見たフクシマ
太平洋から見たフクシマ〜タヒチ・ポリネシアのローラン・オルダムさんインタビュー
(http://www.eizoudocument.com/0630roland.html)21分
◎「ビキニの死の灰」の海洋汚染調査など
・「原発汚染水の海中放出」で思いだすこと 前田哲男(ジャーナリスト)2011年4月7日
(http://www.eizoudocument.com/0601omou.html#09)
・「原発汚染水の海中放出」で思いだすこと2 前田哲男(ジャーナリスト)2011年4月9日
(http://www.eizoudocument.com/0601omou.html#10)
・福島原発事故に思う3 前田哲男(ジャーナリスト)2011年4月11日
(http://www.eizoudocument.com/0601omou.html#11)
・福島原発事故に思う4“浮かぶ原発”にも注目を 前田哲男(ジャーナリスト)2011年4月13日
(http://www.eizoudocument.com/0601omou.html#12)
◎第五福竜丸
第五福竜丸元乗組員・大石又七さんの発言
(http://www.eizoudocument.com/0651sayounarakameido.html#OishiMatashichi)
●関連サイト
ビキニふくしまプロジェクト(http://bikinifukushima.jimdo.com/)
第五福竜丸展示館(http://d5f.org/)
●感想・コメントなどありましたらこちらからお送りください⇒ メールフォーム
第48回ビキニふくしまプロジェクト
日時:2019年2月24日(日)午後1時〜5時
会場:夢の島マリーナ2F会議室
参加費:700円
対談 豊部詞×島田興生「世界の核状況と日本」、司会:安田和也(第五福竜丸平和協会事務局長)…午後1時〜2時半
朗読スライド上映『ふるさとにかえりたい〜リミヨおばあちゃんとヒバクの島』羽生田有紀…2時45分〜3時15分
主催:ビキニふくしまプロジェクト(http://bikinifukushima.jimdo.com/)
(c) 映像ドキュメント.com, Tokyo, Japan.
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