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ドキュメンタリー映画
スカンジナビア半島の北部でトナカイの遊牧生活を営むサミ(ラップ)の人々のチェルノブイリ後を描いた映像詩。 |
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1987年 スウェーデン 16ミリ 72分
スカンジナビア半島の北部でトナカイの遊牧生活を営む少数民族サミ(ラップ)の人々は、豊かな大自然のなかに、生活のすべてをつくりあげてきた。ところが、チェルノブイリの死の灰が彼らの地を突然襲った
「あの日」 以来、彼らの生活は根本からくつがえされてしまった。
彼らの暮らしぶりと、サミ人の夫婦ユンさんとリリムールさんの淡々とした語り口のなかから、サミの人たちの心が伝わってくる作品。ベルリン映画祭特別賞受賞。
●内容
映画の冒頭、北欧の美しい大自然と、そこに生きる野生動物たちの風景のなかに突然浮かびあがるトナカイの黒い死体、頭上に不気味な姿をあらわすヘリコプター。それが何を意味するのか、映画の進行とともに私たちは恐るべき事実を知らされることになります。
この映画『脅威』は、“文明”が“文化”を虐殺していく記録であり、画像の美しさとは裏腹に、悲痛な映像詩でもあります。
スカンジナビア半島の北部でトナカイの遊牧生活を営む少数民族サミ(ラップ)の人々は、豊かな大自然のなかに、生活のすべてをつくりあげてきました。ところが、チェルノブイリの死の灰が彼らの地を突然襲った
「あの日」 以来、彼らの生活は根本からくつがえされてしまったのです。
トナカイとともに暮らし、肉を食べ、皮で服や靴をつくる生活、自然をあずかりものとして、父母から子や孫へと受けついできたサミ人の生き方、西欧の価値観や文化をしりぞけつくりあげてきた独自の文化が、たった一度の原発事故、それも彼らとは関係もない、1500キロも離れた原発の事故で、根こそぎ奪いとられてしまったのです。
“原発”とはもっとも遠くにいるはずの人たちが、実は最大の犠牲者になってしまった現実。「電気も道路もない、そんな私たちがなぜ、世界の進歩とか発展とかの犠牲にならなくてはならないのですか」──というユンさんの言葉は、私たちへの問いかけでもあります。
彼らの暮らしぶりと、サミ人の夫婦ユンさんとリリムールさんの淡々とした語り口のなかから、サミの人たちの心が伝わってくる作品です。
1987年 スウェーデン ステファン・ジャール監督 Stefan Jarl
日本語版制作 1988年3月(反核パシフィックセンター東京)
40ページ、PDFファイル |
映画パンフレット『脅威』 40ページ、PDFファイル
※1988年の日本語版公開時のもので、掲載されている連絡先や住所、広告はすでに無効となっていることをご了解ください。
※印刷物としても残っているので連絡いただければお送りします。
16ミリフィルム貸出料:3万円
DVD準備中(DVDでも上映できるようにする予定です)
●フィルム貸出の問い合わせ先
映像ドキュメント.com
連絡先
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(担当:荒川俊児)
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