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【講演会】
低線量被曝に向き合う
チェルノブイリからの教訓
2012年4月21日 東京大学弥生講堂
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⇒申込方法 |
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チェルノブイリの放射能汚染は人々に、とくに子供にどのような健康被害をもたらしたのか。低線量被曝による健康への影響は? 福島原発事故後の日本が学ぶべきチェルノブイリの教訓とは。
ベラルーシとウクライナからチェルノブイリの放射線影響の専門家を招き開催された講演会の全記録。223分。
講演「チェルノブイリとウクライナの子どもたちの健康」
エフゲーニヤ・ステパーノヴァ(ウクライナ国立放射線医学研究センター)
講演「チェルノブイリ原発事故の放射線的・医学的影響」
ミハイル・マリコ(ベラルーシ科学アカデミー)
「低線量被曝影響についての“枠組み転換”?〜低線量被曝にともなう非ガン影響」
今中哲二(京都大学原子炉実験所)
ほか全記録
⇒DVD紹介チラシ(PDFファイル)
⇒申し込み方法
2012年7月 DVD2枚組 全223分
DVD頒価:1800円(送料210円)
=在庫切れ= 手製のディスクコピーで販売しています
企画:東京大学「低線量被曝に向き合う」講演会実行委員会
制作:映像ドキュメント.com
●内容
《前編》114分
開会・司会 長沢栄治(東京大学東洋文化研究所教授)
主催者挨拶 矢ヶ崎克馬(市民と科学者の内部被曝問題研究会、琉球大学名誉教授、物性物理学)
講師紹介 今中哲二(京都大学原子炉実験所)
16分07秒
講演「チェルノブイリとウクライナの子どもたちの健康」
エフゲーニヤ・ステパーノヴァ(ウクライナ国立放射線医学研究センター)
48分38秒
講演「チェルノブイリ原発事故の放射線的・医学的影響」
ミハイル・マリコ(ベラルーシ科学アカデミー)
49分36秒
《後編》109分
「低線量被曝影響についての“枠組み転換?”〜低線量被曝にともなう非ガン影響」
今中哲二(京都大学原子炉実験所)
17分23秒
福島事故をめぐる現状について 松井英介(岐阜環境医学研究所長、医師、放射線医学・呼吸器病学)
6分50秒
質疑応答
司会:押川正毅(東京大学原発災害支援フォーラム、東京大学物性研究所教授、物性理論)、松井英介
77分07秒
挨拶 家田修(北海道大学スラブ研究センター)
閉会挨拶 島薗進(東京大学文学部教授、宗教学、東京大学原発災害支援フォーラム)
8分09秒
●制作者から
4月21日にチェルノブイリの放射線影響の専門家を招いて開催された講演会の映像を編集し、講演会記録としてまとめたものです。
ウクライナから放射線小児医療に携わるエフゲーニヤ・ステパーノワさんと、ベラルーシからチェルノブイリの健康被害をもとに放射線リスクを再評価してきたミハイル・マリコさんの2人が講演し、今中哲二さんが低線量被曝の影響を考えるときの枠組みについて話した講演会で、質疑応答もたっぷり時間をとっての全4時間弱です。
エフゲーニヤ・ステパーノワさんは、チェルノブイリ後の子どもたちの健康被害を中心に話し、慢性疾患をもつ子どもが増えたことや、小児甲状腺ガンの増大、胎内被曝した子どもたちに慢性疾患や先天性異常の増加していることなど、ガン以外の病気が増加していることについて話しました。
ミハイル・マリコさんは、先天性異常、白血病、ガンの発症について被曝線量との関連を話し、特に甲状腺ガンについてはICRPなどに集まる専門家による発症率の評価に対してベラルーシでは小児だけでその4.4倍も出ていることを話しました。
言及してはいなかったのですが、スライドでは胃ガンの発症数が1万人シーベルトあたり1600人以上になっていて、ICRP(国際放射線防護委員会)が生涯ガン死(すべてのガン死)は1万人シーベルトあたりの500人と言ってきたことを考えるとたいへんな数で、詳しく質問しておけばよかったと後になって思った次第。
今中哲二さんは、低線量被曝の影響について学問的にどこまでわかっているのかについて話し、ガン以外の被曝影響、健康被害を考えていく必要について話しました。質疑応答では、チェルノブイリと福島の比較、東京で甲状腺ガンが出るのか、柏に住んでいていいのかといった質問にも答えていました。
といった内容で、DVD2枚組、全223分。
話の内容が素人にとっては難しいもんで、理解しやすいようにと事実確認をして字幕で補足するなどかなり苦労しました。当日はじめて聞くよりはずっとわかりやすくはなったと思います。
チェルノブイリで起こったことは、日本のこれからの26年を示唆しています。4時間弱と長いですが、見ておく価値はあると思うので、ぜひ購入しごらんいただければ幸いです。
(荒川俊児)
●話し手紹介
◎エフゲーニヤ・ステパーノワ教授(Yevgeniya
Stepanova)
1939年生まれ。放射線小児医療の専門家。
1962年、トムスク国立医科大学卒業。トムスク国立医療研究所をへて、1998年からウクライナ国立放射線医学研究センター小児放射線部長。ウクライナチェルノブイリ担当相医療専門委員会委員、国際リスク分析委員会委員などを歴任。
◎ミハイル・マリコ博士(Mikhail
V. Malko)
1942年生まれ。原子力平和利用の専門家。
ベラルーシ国立大学物理学科卒業、物理学博士(1973年)。1966〜2008年ベラルーシ科学アカデミー原子力工学研究所および物理・化学的放射能問題研究所に勤務の後、2008年からベラルーシ科学アカデミー電力工学研究所の主任研究者。
1989〜1991年にベラルーシ最高幹部会チェルノブイリ事故対策特別委員会専門委員、1990〜1994年ベラルーシ放射能防御中央委員会委員、欧州放射線リスク分析委員会委員などを歴任。
●関連資料、関連サイト
◎講演会主催
東京大学「低線量被曝に向き合う」講演会実行委員会
市民と科学者の内部被曝問題研究会(http://www.acsir.org/)
北海道大学 GCOE 境界研究の拠点形成
「低線量被曝に向き合う−チェルノブイリからの教訓」講演会報告(牟田おりえ)
「低線量被曝に向き合う−チェルノブイリからの教訓」講演会案内・案内チラシ
◎当日の講演資料や各地の講演会日程
北海道大学スラブ研究センター家田研究室チェルノブイリ講演会のページ(http://src-hokudai-ac.jp/ieda/chernobyl.html)
エフゲーニヤ・ステパーノヴァ講演資料(http://src-hokudai-ac.jp/ieda/files/stepanovamaterial.pdf)
ミハイル・マリ講演資料(http://src-hokudai-ac.jp/ieda/files/Malkoppt201204.pdf)
●感想・コメントなどありましたらこちらからお送りください⇒ メールフォーム
●申し込み方法
- @申込書をダウンロードして、記入のうえ下記連絡先にファクスするか、A下の申し込みフォームに入力して送信してください。
- こちらから送料を含めた金額や送金に必要な郵便振替用紙などをお送りしますので、送金をお願いします。
⇒DVD紹介・申込書(PDFファイル)
映像ドキュメント.com
連絡先:〒113-0001文京区白山1-31-6-201スペース白山内〈新住所〉
FAX:03-3868-0091〈新FAX番号〉
郵便振替口座:00130-0-718198(ゆうちょ銀行 019店 当座 0718198)
(担当:荒川俊児)
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EIDOC-003『講演会・低線量被曝に向き合う』
2012年7月 DVD2枚組 全223分
頒価:1800円(送料210円)
企画:東京大学「低線量被曝に向き合う」講演会実行委員会
制作:映像ドキュメント.com |
DVD-Rに記録したDVD-VIDEO。不良品は交換します。
※会場マイクの状態が悪い部分があったため音調整をしましたが、クリップごとに多少音量が変わったり、全体に低めの音量になっています。
※約4時間の講演をDVD2枚圧縮したことと、照明が暗い部分があるため、画質が粗いところがあります。
〈注意〉在庫がなくなりました。手製のディスクコピーでよろしければ申し込みください。申し込みを受けてから作業をするので、発送まで若干の日にちをください。(2013年6月22日)
(c) 映像ドキュメント.com, Tokyo, Japan.
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