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18歳のためのレッスン〈3〉
沖縄米軍基地と日米安保条約
高橋哲哉さんと学生たち


WEB&YouTube配信2015年10月17日、企画:デモクラTV+映像ドキュメント.com、制作:映像ドキュメント.com

日本人の9割近くが在日米軍基地を認める「日米安保条約」を支持。しかし、米軍基地は7割以上が沖縄に集中。これは本土の沖縄に対する差別ではないのか。琉球処分以来の「植民地支配」の継続ではないのか。哲学者高橋哲哉さんは問う。

いま多くの人が集団的自衛権にかかわる「安保法制」に反対しながら、他方でその出発点に位置する「日米安保条約」を支持している。この矛盾を解決するには、本土が沖縄の基地を「応分に」引き受けなければならない。そのとき、私たちは何を考え始めるのか。

護憲派が6割に達し、「安保法制」反対が多数になったいま、安倍政権は、沖縄の民意に耳を傾けず、辺野古埋め立てを強行しようとしている。そんなときだから「日米安保条約」を考え直すチャンスなのではないのか。
(桜井均)
60分 修正版 WMV再生 PLAY(WMVファイル241MB)YouTubeで見る デモクラTVで見る

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●内容紹介

安倍政権が持ちだした「安全保障関連法案」には、多くの人が反対し、さらに多くの人がその決定過程にノーを突きつけました。しかし、自民・公明両党と一部野党が野合して、この「戦争法案」を強引に採択してしまいました。
民主主義と立憲主義はいま危機に瀕しています。
それでは、いまなにを考えるべきか。高橋哲哉さんと学生たちの“白熱ゼミ”が行われました。

高橋哲哉さんの論点整理:

  • 本土という言葉の使い方は難しい。「本土」という意味で使う。
  • 沖縄は、面積で日本0.6%、人口で1%。その沖縄に全体の米軍基地の74%が集中している。
  • 米軍基地設置率で比較すると、1952年のサンフランシスコ講和条約後は「本土」9:沖縄1、72年の「本土復帰」後は1:1、現在は1:3とまったくのアンバランスだ。
  • 沖縄は、琉球処分以来、日本の事実上「植民地」であり、人権上の「差別」を受けているといえる(犠牲のシステム、構造的差別)。
  • 日本国憲法に関していえば、1990年代から2000年代前半には、改憲派が護憲派を上回っていた。しかしいまではこれが逆転し、護憲派6割、改憲派3割。これは反動的な第1次、第2次安倍政権の登場によって、かえって「自民党憲法改正案」への警戒感から、9条を守ろうという人が増えたからと考えられる。
  • しかし、他方で日米同盟の根幹をなす「日米安全保障条約」を、日本人の9割近くが支持している。すなわち、日本に米軍基地を置くことを容認しているのである。沖縄ではない。日本全体に、だ。
  • 「安保法制」に反対する多くの日本人のなかには、「憲法9条」を含む憲法の擁護者(護憲派)と、在日米軍基地を認める「日米安保条約」の支持者が共存している。
  • だとすれば、「本土」が沖縄の米軍基地を応分に引き受けるということを真剣に考えてみるべきである。そう考えたとき、「安保法制」の破棄⇒「9条」の擁護⇒「日米安保条約」の廃棄⇒「日米平和条約」という道筋が見えてこないか。
(桜井均)

●話し手紹介

高橋哲哉
たかはしてつや 東京大学大学院総合文化研究科教授。哲学者。

著書『沖縄の米軍基地─「県外移設」を考える』集英社新書
『沖縄の米軍基地─「県外移設」を考える』集英社新書
『犠牲のシステム 福島・沖縄』集英社新書
『デリダ 脱構築と正義』 講談社学術文庫
『憲法のポリティカ─哲学者と政治学者の対話』高橋哲哉・岡野八代
ほか多数
Amazon.co.jpの高橋哲哉著書リスト

◎当サイトでの高橋哲哉さん

オスプレイ配備を中止に追い込もう! 9.9 沖縄県民大会と同時アクション「国会包囲」高橋哲哉さんのアピール(http://www.eizoudocument.com/0515takahashi.html)

●関連映像

◎当サイト内の関連映像

日米安保と普天間 配信映像リスト(http://www.eizoudocument.com/0500futenma.html)

◎18歳のためのレッスン(全11回)

第1回 安保法制と憲法 小森陽一さんとSEALDsメンバー(http://www.eizoudocument.com/0135komori&sealds.html)
第2回 立憲主義と安保法制 樋口陽一さんとSEALDsメンバー(http://www.eizoudocument.com/0139higuch&sealds.html)
第3回 沖縄米軍基地と日米安保条約 高橋哲哉さんと学生たち (http://www.eizoudocument.com/0517takahashi&student.html)
第4回 ほんとうの戦争の話をしようか 西谷修さんと学生たち(http://www.eizoudocument.com/0140nishitani&student.html)
第5回 安全保障法は違憲だ!小林節さんと学生たち(http://www.eizoudocument.com/0142kokbayashi&student.html)
第6回 グローバル市民の声が聞こえる!浜矩子さんと若者たち(http://www.eizoudocument.com/0703hama&youth.html)
第7回 ガイドラインから〈戦争法〉を見直す 前田哲男さん(http://www.eizoudocument.com/0518lesson07maeda.html)
第8回 沖縄戦は終わっていない ジャン・ユンカーマンさんと若者たち(http://www.eizoudocument.com/0519lesson08junkerman.html)
第9回 アベ政治を許さない 澤地久枝さんと若者たち(http://www.eizoudocument.com/0144lesson09sawachi.html)
第10回 現代の貧困・格差 山田厚史さんと若者たち(http://www.eizoudocument.com/0704lesson10yamada.html)
第11回 「日本国憲法」はアジアへの国際公約である 徐京植さんと学生たち(http://www.eizoudocument.com/0146lesson11sokyonshuku.html)

18歳のためのレッスン 配信映像リスト(http://www.eizoudocument.com/0020lesson.html)
シリーズ「18歳のためのレッスン」DVD(http://www.eizoudocument.com/0143DVDlessonseries.html)

●関連サイト、関連資料

共同企画:デモクラTV(http://dmcr.tv/)

T-nsSOWL(Teens Stand up to Oppose War Law)
T-nsSOWL(http://teenssowl.jimdo.com/)
T-nsSOWL Twitter(https://twitter.com/teensSOWL)
T-nsSOWL Facebook(https://www.facebook.com/T-ns-⇒SOWL-896877097017955/)

 


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掲載2015年10月17日
更新2016年11月17日