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Home ≫ 見る ≫ 映画『靖国』
映画『靖国 YASUKUNI』緊急リポート
映画『靖国』への政治圧力・上映中止に抗議する
緊急記者会見 
記者会見の発言録・音声 英語版も配信⇒下にスクロール New!

2008年4月10日、参議院議員会館第2・3会議室

映画『靖国』の公開を阻もうとする攻撃がつづいている。公開予定だった映画館が、稲田朋美衆院議員らの圧力と右翼団体の妨害活動により次々と上映自粛に追い込まれ、『靖国』は当初予定された公開日4月12日には公開できない事態になった。
映画上映の場すら奪われようとしていることに危機感を持ったジャーナリスト・映画監督・メディア関係者が4月10日、緊急の記者会見を行った。会見には李纓(リ・イン)監督も出席し発言した。

●経緯
2007年12月、『週刊新潮』12月20日号が「反日映画靖国は『日本の助成金』750万円で作られた」と題する記事を掲載。
2008年2月12日、稲田朋美衆院議員が映画の内容と助成金支出を問題視し、検証したいと文化庁に事前の試写を求める。「議員として見るのは一つの国政調査権」とした。
3月12日、全国会議員を対象にした試写会が開かれる。
3月20日、22日、26日、右翼団体が街頭宣伝車で銀座の上映予定館に行き、上映中止を訴える。映画館には脅迫めいた抗議電話も。
3月27日、有村治子参院議員が内閣委員会で助成金支出の妥当性についてとりあげる。このなかで映画の中心的な登場人物である刀匠の刈谷直治氏に2日前に確認をとったとして「作品から刈谷さんの映像を一切外してほしいと希望をされています」と発言。
3月31日、右翼団体の街宣車が来る恐れがある、客や周辺住民に迷惑がかかるとして、この日までに上映を決めていた映画館5館すべてが上映自粛を決定。当初予定されていた公開日4月12日の公開は不可能となった。
4月10日、映画の上映の場すら奪われようとしていることに危機感を持ったジャーナリスト・映画監督・メディア関係者が、緊急の記者会見を開催した。

この日の朝発売された『週刊新潮』4月17日号は「『出演者の刀匠』もダマされていた」とし、有村議員の発言を掲載。
記者会見で李纓監督は、編集終了後の2007年4月にビデオをもって訪ねたときの話など、現在までに刈谷さんとどのようにコミュニケーションをとってきたかをていねいに語った。ベルリン映画祭後の2008年2月に刈谷さんを訪ねたときには「上映がんばってください」と言われたこと、3月上旬に映画公開用のパンフレットにメッセージを求めたときには“誠心誠意”という言葉をもらったことを話した。
しかし、その日の夜のテレビニュースにはじまり、翌4月11日の新聞各紙は、刈谷さんが出演場面を削除するよう求めているといっせいに報じた。つまり、以前は出演を了解していたにもかかわらず、この1カ月ほどのあいだに考えを変えてしまった、あるいは変えざるをえなくなった、ということになる。
個人的な感想を書くなら、インタビュー(私が見たのはニュース23)に刈谷夫人が震えながら答える姿が痛々しく、なにか得体の知れない圧力に囲まれてしまったんだろうと想像した。
2008.4.12(WEB担当あらかわ)

●記者会見の全容は、
映像
4月9日緊急記者会見録画中継 by OurPlanet-TV(http://www.ourplanet-tv.org)
発言録&音声【発言録】映画『靖国』緊急記者会見

●上映をめぐる動きは、
映画『靖国』特設サイト(http://www.eigayasukuni.net/)


李纓(リ・イン)監督の発言

⇒前編 再生 PLAY 8分34秒(WMVファイル、14.7MB)
⇒後編 再生 PLAY 8分40秒(WMVファイル、14.8MB)

YouTube配信 前編
(http://jp.youtube.com/watch?v=PZoyeS7GW4Y)
YouTube配信 後編
(http://jp.youtube.com/watch?v=3IOa2FpdyWc)



英語版

再生 PLAY 17分14秒(WMVファイル、29.6MB)

YouTube配信 前編
(http://jp.youtube.com/watch?v=ueQL6IQT8xI)
YouTube配信 後編
(http://jp.youtube.com/watch?v=0jC_aJF4J28)
Cancelled Release of the Film Yasukuni 1/2
Cancelled Release of the Film Yasukuni 2/2

YouTube&WEB配信 2008年4月12日
英語版WEB&YouTube配信配信2008年4月23日
制作:映像ドキュメント.com

 

●映画のあらすじ

8月15日。靖国神社周辺は、戦没者を静かに弔うというよりも大勢の参拝者らで喧騒(けんそう)に包まれる。旧日本軍の軍服を着込み、境内で「天皇陛下万歳」と叫ぶ人たち。星条旗を掲げて「小泉純一郎首相を支持する」と靖国参拝に賛意を示した米国人男性は、警察の指導で神社の外に追いやられる。追悼集会に抗議した青年は、支持者に殴られて血まみれに。被害者にもかかわらず、警察官がパトカーに乗せて連れて行く。今回、助成金を問題視した稲田朋美氏が靖国神社参拝を呼びかけるシーンも登場する。
 カメラは、日本在住19年におよぶ李纓(リ・イン)監督が10年にわたり見つめた神社境内の現実を映し出す。「イデオロギー的見方を打ち消すためにナレーションを一切排除」(李監督)する手法が全編を貫く。
 日本刀は靖国神社の「御神体」で、戦前には、境内で「靖国刀」が製作された。作品には90歳の現役最後の刀匠、刈谷直治さんが登場し、李監督によるインタビューが随所に織り込まれる。小泉元首相の参拝を理解し、戦争を否定する刈谷さんの姿を通じ、靖国の魂と日本人の心情に迫ろうと試みる。
(『毎日新聞』2008年4月7日より)

●関連サイト、関連情報、関連記事

映画『靖国 YASUKUNI』公式ページ(http://www.yasukuni-movie.com/)
映画『靖国』特設サイト(http://www.eigayasukuni.net/)

link to OurPlanet-TV

4月9日緊急記者会見録画中継 by OurPlanet-TV(http://www.ourplanet-tv.org)

4月9日緊急記者会見プレスリリース・呼びかけ文(PDFファイル)

【発言録】映画『靖国』緊急記者会見
【音声】映画『靖国』緊急記者会見(MP3ファイル、34.3MB)

  (c) 映像ドキュメント.com, Tokyo, Japan. All rights reserved.

 

 

掲載2008年4月 9日
YouTubu&WEB配信2008年4月12日
英語版配信2008年4月23日
更新2008年5月 1日
更新2008年9月12日