Home ≫
見る ≫ 日米安保と普天間
普天間基地問題
5月16日 人間の輪で普天間基地を包囲・体験記
|
5月16日の普天間基地包囲行動に参加したメンバーの体験記。 |
5月16日(日)沖縄県宜野湾市で行われた「普天間基地包囲行動(普天間基地をかえせ!人間の輪で普天間基地を包囲する県民大行動)」に参加しました。まだ映像が撮れないので、文章で報告します。
宜野湾市役所に掲げられた横断幕
さっそく配られた号外(琉球新報号外2010年5月16日) |
宜野湾市は真ん中にアメリカ軍の普天間基地(普天間飛行場、面積では市の面積の4分の1)がどーんと横たわり、その北部にも北谷町や北中城村にまたがる米軍基地キャンプフォスターがあります。そのふたつの基地を囲むようにして、間をぬうようにして道路が通り、市街地は普天間基地のまわりにドーナツ状に押しやられています。
宜野湾市では、どこにいても基地がそばにあるといえるのではないでしょうか。市役所の前も基地ですし、2004年に米軍のヘリコプターが墜落した沖縄国際大学も基地がすぐそばです。民家も商店も基地に隣接してます。
今回の包囲行動ではその普天間基地のまわり13キロメートルを人の輪で囲み、普天間基地の即時閉鎖、返還と、新たな基地をつくらないことをひろく訴えました。
包囲行動の本部である宜野湾市役所には、普天間基地の返還を求める横断幕が3つも張ってありました。役所にこのような幕があるなんて驚きですが、この行動は宜野湾市役所の基地渉外課が呼びかけ、宜野湾市をはじめ、沖縄市、北谷町、西原町、読谷村、中城村、北中城村の7つの市町村の首長が共同で代表を務めていると知り、さらに驚きました。まさに町ぐるみ、島ぐるみの抗議です。
市民団体など人数のまとまったところはある程度場所が決められていたようですが、個人参加者はどこに入ってもいいということでした。私は市役所の近く、普天間基地の北東部、フェンス沿いで参加しました。
参加者が手をつなぎ人間の鎖を完成させる、包囲行動は、2時、2時半、3時の3回、3分間ずつ行われました。台風でも来ているのかと思うほどの激しい雨と風でしたが、参加者のやる気をさらに燃え立たせるために、注いだ油(想像すると気持ちが悪いですが)のようでした。私はレインコートを着て、おじさんふたりと手をつなぎましたが、知らない人と手をつなぐのは、多少恥ずかしくもありました。
1回目は人のいる場所に偏りがあり、鎖はつながらなかったのですが、2回目までにそれぞれが両手をのばして、隣と離れない程度に少ないほうへとずれていったので、2回目、3回目は完全包囲に成功しました。
見た限り、機動隊のようなものは来ていませんでした。
私のいた場所は国道沿いで、基地に面していました。フェンスの向こうには目隠しでしょうか、木や草が生い茂っていて、中はまったく見えませんでした。基地といわれなければわからなく、金網の上に有刺鉄線がなければ公園か植物園のようでした。それにしても、優雅な土地の使いよう・・・。
沖縄では最近、「イエローカード」を示す黄色が基地反対のテーマカラーになっており、包囲行動にむかって黄色い布を振る女性、黄色い風船を持ってバイクで基地の周りを走る若者もいました。また、通り過ぎる車の中からは子供たちが「がんばってー」と声をかけてくれました。
参加者は、会場では「1万8000人」と聞こえましたが、後の報道など見ると1万7000人のようです。行動終了後、市役所やゲート前などで集会がおこなわれ、今回の包囲行動を伝える地元紙の号外が配られました。
(川原理子)
●関連サイト、関連記事
⇒5.16普天間基地包囲行動への呼びかけ(宜野湾市)
⇒5.16普天間基地包囲行動チラシ
⇒宜野湾市(http://www.city.ginowan.okinawa.jp/)基地渉外課のページへ
(c) 映像ドキュメント.com, Tokyo, Japan.
All rights reserved. |
|
|