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どうなっているの?日本の農業とタネの話
〜農家の視点から考える〜
松平尚也さん


2018年7月22日(日)日本国際ボランティアセンター、連続公開セミナー「食べものの危機を考える」2018年度第1回

WEB&YouTube配信2018年11月1日、制作:映像ドキュメント.com

いま日本の農業はどうなっているのだろうか?

一般にはあまり知られていないのだが、この4月には 種子の安定供給を支えてきた種子法(主要農作物種子法)が突如廃止されている。

日本の農業といっても担い手も形態も様々で一言で語りようはないのだが、ここでは小規模農家から見た農業の実際について、そして種について、耳を傾け考えてもらえたらと思う。

話してくれたのは松平尚也さん(AMネット代表理事、農民)。種子法廃止については飛び入りで西川芳昭さん(龍谷大学経済学部教授)が解説。
(あらかわ)

80分30秒 YouTubeで見る WMV 再生 PLAY(WMVファイル685MB)

80分30秒 YouTubeで見る WMV 再生 PLAY(WMVファイル685MB)

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●内容に関して補足・用語解説

◎種子法(主要農作物種子法)

稲、麦、大豆に関して種子の安定供給を国の役割とし、都道府県に品種の元となる原種やその元となる原原種の維持・確保、安定供給を義務づけていた。(1952年制定)
──2017年3月に廃止法国会通過、4月公布、2018年4月廃止施行

◎農業競争力強化支援法

規制緩和により農業の大規模化・企業化を進め、民間参入を促進する農業改革法。
既存小農家をつぶすことにつながるなどの批判のほか、「都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供」なども書かれていて、TTPや種子法廃止ともからんで外国の巨大農業ビジネスに種子ノウハウを譲り渡すことになるとの批判が出ている。
──2017年5月国会通過・公布、8月施行

●話し手紹介

松平尚也(AMネット代表理事、農民)

  • 京都市右京区京北地域(京都市と合併した元京北町)に2005年に移住。耕し歌ふぁーむ農場担当者(13年目の農家)。伝統野菜中心の有機野菜宅配事業。農場面積1.5ha、うち水稲約1ha、ハウス施設3棟。
  • 京都府認定・エコファーマー、京北地域・認定農業者、6次産業化認定経営体、京都大学農学研究科にて小農や有機農業について研究。NPO法人AMネットで海外の農業事情について研究。
  • 著作:『はたけとつながる暮らしかた』『どうなっているの?日本と世界の水事情』
  • 種子法廃止については、居住地が水稲採種地であることからヤフーニュースや講演を行ってきた。
    (2018年7月22日講演のスライドより)

耕し歌ふぁーむ(http://tagayasiuta.com/)
AMネット(http://am-net.org/)

松平尚也「消えぬ農家の不安 種子法廃止のその後」Yahoo!Japanニュース 2018.9.10
(https://news.yahoo.co.jp/byline/matsudairanaoya/20180910-00096206/)
松平尚也「種子法廃止で私たちは何を失おうとしているのか? 〜おコメのタネ採り産地から考える〜」Yahoo!Japanニュース 2017.5.3
(https://news.yahoo.co.jp/byline/matsudairanaoya/20170503-00070555/)
松平尚也「食卓を支えるタネはどうなる?主要農作物種子法廃止を考える」 2017.3.9
(https://news.yahoo.co.jp/byline/matsudairanaoya/20170309-00068507/)
松平尚也「農業の大規模化・企業化は農村に何をもたらすのか? 海外の事例から農業改革を考える」Yahoo!Japanニュース 2017.8.4
(https://news.yahoo.co.jp/byline/matsudairanaoya/20170804-00074083/)
松平尚也「農家自身が主張する大切さ 農家が語る農業論」Yahoo!Japanニュース 2017.2.2
(https://news.yahoo.co.jp/byline/matsudairanaoya/20170202-00067259/)

著書
どうなっているの?日本と世界の水事情』神田浩史・松平尚也・山本奈美・佐久間智子 、アットワークス

西川芳昭(龍谷大学経済学部教授)

龍谷大学経済学部西川芳昭研究室(https://nishikawa-yoshiaki.jimdo.com/)

西川芳昭「タネは誰のもの? 「種子法」廃止で、日本の食はどう変わるのか」KOKOCARA(ココカラ)2017.5.29
(http://kokocara.pal-system.co.jp/2017/05/29/seed-yoshiaki-nisikawa/)

著書
種子が消えれば、あなたも消える: 共有か独占か』コモンズ
Amazon.co.jp 西川芳昭著書リスト

●関連資料

農文協ブックレット18『種子法廃止でどうなる?
(http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54017169/)



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どうなっているの?日本の農業とタネの話〜農家の視点から考える〜

日本で農業政策の新自由主義化が目指され、大規模化や企業化が進むようになりました。そうした流れの中で農業の大規模化に異議を唱える「小農学会」が設立されるなど対抗運動も生まれています。
大地と人間をつなぐタネも種子法が廃止され、日本の食べ物の根幹を支えるタネの世界にも影響が及んでいます。いのちを生み出す農の世界はどうなっているのでしょう?タネや小農をキーワードに農家の松平さんと共に考えます。

日時:2018年7月22日(日)16:00〜18:00、15:30開場
会場:日本国際ボランティアセンター東京事務所(東京都台東区上野5-3-4クリエイティブOne秋葉原ビル6階)
問題提起:松平尚也さん(AMネット代表理事、農民)
資料代:500円(主催団体会員は無料)
主催:(特活)アフリカ日本協議会(AJF)、(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)、(特活)ハンガー・フリー・ワールド(HFW)
案内(https://www.ngo-jvc.net/jp/event/event2018/07/20180722-seminarevent.html)

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掲載2018年11月1日
更新2018年11月2日